振り子 2018 3 4
トランプ政権は、振り子のように動いているのかもしれません。
これは、日本人にとって、わかりにくいでしょう。
政権内で、よく出てくる話として、
「誰かが辞任する」という噂話も、「振り子」が原因かもしれません。
2018年3月4日の国際戦略コラム(No.5986)には、このような記事がありました。
「トランプ政権の内紛」
クシュナー氏とイバンカ氏のビジネスが、
中国政府の支援で儲けていることが問題視されて、
FBIの捜査対象になっている。
2人は中国寄りであり、
米中対決戦略を作成した国防省や官邸内軍人たちと対立しているようである。
ビジネス優先のクシュナー氏やイバンカ氏と、
国家戦略優先の軍人たちとで権力争いになっている。
ケリー首席補佐官、マクマスター補佐官と、
クシュナー氏、イバンカ氏の中国政策や中東政策での意見相違が原因である。
このため、ケリー、マクマスター補佐官の辞任がささやかれている。
(引用、以上)
これは、日本人からすると驚くような話でしょうが、
この手の話は、昔から、よくあります。
日本の選挙と比べると、大統領選挙は長期間にわたるので、
「連邦政府入りして、金儲けするぞ」というのが、
長くて厳しい選挙戦を戦うモチベーションになっています。
そういうわけで、このような話は、
アメリカの歴代政権において、よくある話です。
しかし、軍人たちには、このような発想はありませんので、
政権に軍人を入れると、「政権内で内紛」が頻発するのです。
一方で、政権に軍人を入れないと、
政権丸ごと「ビジネス政権」になる可能性があります。
何十年も、ホワイトハウスを観察している私にとっては、
この手の話は、「またか」という話ですが、
多くの日本人には、驚く話かもしれません。